生活発表会のQ&A


 本園の発表会の特徴をまとめてみました。是非お読み下さい。

なぜ衣装を付けないのですか?

 劇とは役柄の表現方法が違うからです。セリフ主体の劇では役柄の違いが表せませんので、衣装によって役柄を表します。本園では、動き(身体表現)によって役柄を表現します。衣装ではなく、個々の動きによって役柄のイメージを高めるのです。
 また、劇では一人一役ですから衣装を付けても差し支えありませんが、本園の発表会は、一人が複数の役(場面毎にいろいろな役)を演じますので、そもそも衣装を付けることができませんし、動きの妨げになります。ただ、表現をより豊かにするために、最低限の小道具は使用します。

どの様に練習しますか?

 練習はありません。発表する作品を教師が子ども達と一緒に作り上げていきます。特に年長組は、11月中旬から2月の上旬まで時間をかけて、セリフ、動き、配役などをその都度相談しながら進めています。
 ですから、「練習(提示された内容を再現する)」という考え方は当てはまりません。皆で作り上げていく発表会です。
 また、出来上がった場面までをお互いに見せ合います。他のクラスの様子を見ることは、発表会に対する意欲、関心を深めます。

なぜ先生がピアノを弾くのですか?CDでも良いと思いますが?

 作品作りは、教師と子ども達の共同作業です。教師が一生懸命ピアノを弾くからこそ子ども達が表現してくれます。また、状況によりピアノならすぐに調節がききます。CDですと、子ども達の状況に関係なく音楽が進んでしまいます。
 ピアノを弾く教師と表現する子ども達、お互いの信頼関係があって初めて作品が出来上がります。CDでは絶対に無理です。

配役はどうしますか?

 役の種類は学年によって違います。年少児の役柄は1~2つが基本です。年中児、年長児と学年が上がるほど役柄は増えていき、場面毎に演ずる役柄を自分で選びますので、取り組む姿勢が積極的です。
 一般に、主役とか脇役といいますが、子ども達にとって主役とは『自分が演じたい役』なのです。とみよし幼稚園の子ども達に「発表会は何の役をするの?」と尋ねますと、「1場面では○○、2場面では△△」と自信をもって答えます。
 また、一つの役を常に複数人数で行います。複数人数で行うことにより、次の動きを忘れてもお互いに助けあうことができますし、複数で行うからこそ子ども達のパワーが一層伝わってきます。

発表会を見るときの注意事項はありますか?

 物語のあらすじを発表する形式ではありませんので、前もって物語の内容を十分に把握しておいてください。そのうえで、プログラムで場面毎の内容を把握しておくことが大切です。それにより表現の理解が深まります。
 話の筋が「分かる」「分からない」という考えでなく、子ども達がどの様に表現しているかを感じとってください。
 発表会は一日で終わりではありません。全体での発表会とミニ発表会の2回、子ども達には発表会の機会があります。
 また、子ども達主体の発表会ですので、ミニ発表会が終わっても機会があれば教室やホールで発表会をして楽しんでいます。

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